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天香モモ11号

  1. 育成
     本品種は、「川中島白桃♀」×「ゆうぞら♂」の交雑実生から選抜育成された極晩生の品種で、極晩生品種群の中では今までにない、ずば抜けた品質を有しており、食味は極めて優れている。
     成熟期は、「黄ららのきわみ」とほぼ同時期で、育成地の福島県国見町において9月15日頃から収穫始めと思われる。花芽の着色は良好で、花粉はほとんど無い。

  2. 果実の外観
    1. 果実の大きさは350〜450g位と大きく、果形は扁円形である。
      (近年は極大果を嫌う傾向があり、果実の大きさは有利な点である。)
    2. 果皮の着色は少なく、着色しても淡紅色で着色しにくいタイプである。
    3. 縫合線部に緑地色が残る。
    4. 有袋栽培を前提として、美しい白色の外観を生かした販売が有利と思われる。
      (今までは無袋栽培のため、平成17年に有袋試験を行う予定である。)
  3. 果実の品質
    1. 収穫後に後熟すると溶質になり、今までの極晩生種に優る高品質である。
    2. 果汁がすこぶる多く、高糖度で甘味が強く(15〜17度)、食味は極めて良好である。
    3. 早採りすると、やや渋みが残ることがある。

(JA県北地方営農指導推進協議会果樹部会)

(1)平成16年度モモ極晩生品種検討会(平成16年9月14日、県果樹試験場にて開催)
品種名 サンプルの収穫日 果実袋の有無 産地の収穫期
始〜盛〜終
果重g 平均
糖度
硬度kg 備考
天香モモ11号 9/11 無袋 9/12〜1〜20 460 17.3 1.30 実生原木樹産、平成12年初成り

【1】試食結果:今回の検討会のサンプルの中では、糖度が最も高く、肉質も滑らかで良く、食味も美味しく最も高い評価であった。外観は着色が少なく、縫合線に緑地色が残り、見た目はあまり良いとは言えない。
【2】まとめ:この時期の白肉種としては、品質が極めて優れており評価が高く期待できる。また、外観は有袋栽培することにより、改良されると思われる。



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