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リンゴのウイルス病


高接病

 この病気は、台木がウイルスに侵され、皮層部に褐色の壊死斑(ネクロシス)、木質部には細長い溝(ピッティング)を生じ、養水分や同化成分の移行が妨けられ、樹全体が衰弱し枯死する。
 マルバカイドウを衰弱させるウイルスは、クロロテックリーフスポットウイルス(CLSV)、ミツバカイドウを衰弱させるウイルスは、ステムピッティングウイルス(SPV)とステムグルービングウイルス(SGV)である。


奇形果病

 果実だけに病徴があらわれ、枝や葉には外見上の異常は見られない。
 落花直後から病徴が見られ、幼果期に症状がはげしくなる。幼果では部分的にくぼみを生じ、その部分はのちに果皮がコルク化して亀裂やサビが発生し、果実全体が不規則な奇形となる。


さび果病(斑入果病)

 果実の病徴は品種によって異なり、がくあ部を中心に茶褐色のさび状コルク層が形成されるもの、円形の未着色部分がまだらに残り斑入リとなるもの、両者を併発するもの、潜在感染性で無病徴のものがある。小果となり、味も落ち裂果する場合もある。


輪状さび果病

 成熟果の表面に輪状あるいは半輪状のさびが発生し、奇形を伴うこともある。


モザイク病

 この病徴は、葉のみに現れ、黄白色の斑紋や主脈、側脈、細脈が黄変し、収量が低下する。

リンゴのウイルス病の中では、高接病の被害が最も大きいが、上記の5種類のウイルス病は全て接木伝染するので、苗木養成や高接更新をする場合には、フリー樹の穂木を用いる。


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